いかにして関ジャニ∞沼にハマったか<6> 侍唄を歌っていたのが関ジャニ∞だったなんて、あの歌声が渋谷すばるだったなんて!
クロニクルですっかり関ジャニ∞のことが大好きになった私。
この時点ではまだ過去のクロニクルを追うことに忙しく、バラエティで笑わせてくれる関ジャニ∞に夢中で、曲への関心はそんなにはなかったのです。
そんなにないものの、歌番組は一応チェックしておかなきゃなという程度の軽い気持ちで、その日彼らが出るというミュージックステーションをネットしながら横目で見ていました。
その日彼らが歌ったのは侍唄でした。
そのイントロが聞こえてきた時、私は死ぬほどビックリしました。
なぜって。
知らなかったのです、この曲を歌っているのが関ジャニ∞だったなんて。
このあたり記憶が曖昧なのですが、私は関ジャニ∞とは何の関係もなく、ドラマの「サムライせんせい」を見ていました。
私はもともとどのドラマを見るかを選ぶ時、役者さんのことはまったく気にしません。
あらすじを読んで面白そうなら一応最初の1話を録画して見てみて、それで面白かったらそのまま視聴継続する、つまらなかったらそこで予約録画リストから消す、っていうのが習慣でした。
ドラマは「お話」として面白いかどうかだけが重要で、誰が演じているのかは私にとっては些細なことで・・・っていってもホント極端ですよね。興味がないってこういうことなんですよマジで。
「サムライせんせい」はあらすじを読んで面白そうだったから予約リストにいれ、実際面白かったので毎週見ていたのですが、この時点で主演が関ジャニ∞の錦戸さんだということがイマイチつながっていませんでした。クロニクルを見た後でさえ。
歌う前の前フリのトークで、「サムライせんせいの主題歌で~」みたいな話を聞いて、おお、そうか、そういえば、サムライせんせいの主演って錦戸君だったんだなるほどなー、ってぐらいの感想。
そして、メンバーがそれぞれバンドのポジションについた時点でも、あーそういえば関ジャニ∞ってバンドもやるんだっけ、ぐらいの感想。
そして、メロディが始まった時点で、
あれ? この曲サムライせんせいで流れてるやつ?
と最初のビックリ。
さっきサムライせんせいの主題歌で・・って話を聞いたばかりなのに、とにかく情報の一つ一つが何一つつながらない貧弱な私の脳神経。
うわー、この曲いい曲だと思ってたんだよねー、これ関ジャニ∞が歌ってんだ、すげーじゃん。
歌い出しは錦戸さんなので、そうかそうだよね、主演なんだから主題歌だって歌うよねえ、気づいてなかったわー、そうだよねこの声って錦戸君だよねそういえば、いわれてみればそうなんだけど知らなかったわーと思いながら聞いていたのですが。
次のパート、
「僕はサムライだから~」
でひっくり返りました。
ええええええええええええええええええええええ!
この声渋谷すばるだったのおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!????
こんなことを言うと、すばる君のファンに袋叩きにあうのでは? とビビリながら書きますが、私には確かにこの歌声の記憶があった。
あちこちでたまにこの声を聞いていた。
そして私はそのたびに思ってたのです。
この人、甲本ヒロトが歌うまくなったみたいな人だなーって。
昔私にもブルーハーツにはまった時代がありました。
聞きながらぼんやり思っていたのは、ヒロトがもっと歌がうまかったらどんなだったんだろうなあってことで。
ヒロトはすごいミュージシャンだし天才的な作り手だし心に刺さる良いボーカリストだとも思いますが、本人も言っていたとおり、歌自体はあまりうまくないです。
近年たまに聞くあの歌声は、おそらく若手のバンドの人なんだろうけど、ヒロトが歌うまくなったような人がいるなあとは思ってたのです。
きっとこの人ヒロトのことが大好きなんだろうなあ、大好きすぎて歌い方がとにかく似てるし、でもヒロトより断然うまいなあ。とぼんやり思っていました。
それが、渋谷すばるだったなんて。
心底驚きました。
私は本当に何も知らなかったのです。
すばる君がこんなに歌がうまいなんて。
もっと言うなら。
ジャニーズの人たちってみんな口パクなんだと思ってたんです。
今なら知ってます、ダンスメインのグループ以外は基本生歌だし、そもそもSMAPが生歌だったからこそあんなに中居君が音痴イジりをされてたってことで。
なのに口パクだと思ってた。口パクだったら音痴だなんてイジられるわけがないのに。その2つは両立しないのに。
イメージだけで口パクだって思い込んでました。先入観って恐ろしいもんで。
そんなこんなで、私はあの知ってる歌声が渋谷すばるだったということに心底驚き、彼がアイドルらしからぬすげー歌唱力の持ち主だということに驚き、そんなすごい歌い手がJr時代に私がなんて綺麗な少年なんだろうと眺めていた渋谷すばるだったことに改めて驚き、それらすべて今の今までまったく気づいてなかった自分に愕然としました。
この日以来、私はすっかりすばる君の歌声に魅了され、関ジャニ∞の歌に興味をもつようになっていきました。