僕たちと一緒に笑いある日々を

関ジャニ∞クロニクルで∞沼にハマったお笑いファン兼エイターのブログです。∞全員好き、特にヤスと丸ちゃんが好きです。※ブログ名は8UPPERSのWINK KILLERの罰ゲームでヤスがヨコに読んだ手紙の一節から取りました。このブログでは主に昔の∞のエピソードを拾ってきて改めてまとめてみたいと思っています

∞メンバー全員褒めてみた <2>  ∞のカリスマ、魂のボーカリスト渋谷すばる

渋谷すばる

私が、関ジャニ∞の中で一番最初に覚えていたメンバーがすばるくん。

といっても、それは彼が関ジャニ∞になるずっと前、ジャニーズJr.黄金期に関西ジュニアとしてテレビに出ていた頃です。

ジャニーズJr.が大勢のった雑誌を見ながら、友達と一緒に「この中だと誰がいい?」と言い合うよくある遊びをしていた私。

二人とも特にジャニーズが好きだったわけではありませんが、特に好きでもない私たちですらジュニアの名前が何人も言えるぐらい、当時のジュニアはテレビにたくさん出ていたし、実際人気がありました。

当時はタッキーの全盛期で、タッキーは本当に綺麗な美少年だったけど、友達も私も、どセンターにいるような王子様タイプには興味が薄く、友達が可愛いと言っていたのがいつもぼーっとしている二宮くんで、私はというと、とにかく見た目の美しさだけで3人まで選んで、結局絞りきれず。

それが、すばるくんと今井翼くんと大坂俊介くんでした。

3人とも共通しているのは、単なる美形というだけでなく、時々ちょっと暗い目をする妙に色気のある少年だったということです。

しかしその後、スキャンダルで大坂くんを含む人気ジュニアたちがクビになり、嵐がデビューしたのをきっかけにジュニア人気は徐々に下火になり、私は完全に彼らのことを忘れていました。

関ジャニ∞がデビューして、歌番組に出るようになり、主にダウンタウンや石橋さんのトーク目当てで番組を見ていた私は、そこにすばるくんの姿を見つけ、あーあの綺麗な少年が成長した姿なのだなあと一瞬感慨にふけることはありましたが、それ以上の興味があったわけでもなくまた時は流れ。

で、つい2年前にようやく渋谷すばるを再確認したというわけです。

 

すばるくんは関ジャニ∞のメインボーカルです。

錦戸くんもメインボーカルですけど、関ジャニ∞のメインボーカルが誰かと聞かれたら、たいていの人は渋谷すばるだと言うでしょう。錦戸くん本人も含め。

デビュー曲の浪花いろは節ではほとんど全編すばるの歌でしたし、関ジャニ∞名義で出した曲のほとんど全てですばるくんのパートが一番多いはずです。

渋谷くんは稀代のボーカリストだから。

「関ジャム」に福山雅治さんが出演された時、すばるくんを評して言った言葉です。

すばるくんは歌をほめられるのがひどく苦手らしく、いつ誰から褒められても目を伏せて困ったような顔をして小さく首を振って小声で「いえいえいえ・・・」みたいなことをボソボソ言います。

自分のことだから、自分のボーカルの欠点をよくわかっていて、でもそれをその場で言うわけにもいかなくて、結局所在なさげに申し訳なさそうに首をふることしかできないすばるくん。か、可愛い・・・。

でも、福山さんの言うとおり、ほんとに渋谷すばるは稀代のボーカリストだと思う。

 

すばるくんの歌を批判する人たちの意見もわかりますよ。

実際、すばるくんは音程を取るのが苦手です。

ダンスなしでソロで歌えるなら音程に苦労したりもしないのでしょうが、ダンスありでグループで歌うとなると、結構な確率で外してます。

「罪と夏」や「今」の三馬鹿パート(エイターは横山渋谷村上の3人を三馬鹿と呼びます)は歌の下手なヨコヒナ(横山村上の二人のこと)とのユニゾンが厳しいのか、しょっちゅう外していました。

そして外すたびにネットで叩かれたり、すばる歌下手と言われたり。

まあ、いつどこでもどんな場面でも何やってても誰と歌ってても音程を外さない歌手もたくさんいるので、音程を外さないことが歌うまの条件だっていうなら、そりゃそれには入ってないと思いますよ。

あと、すばるくんの歌い方そのものが癖があって嫌だっていう人。まあ、それはもう好き嫌いの話だからどうでもいいです。すばるのファンはすばるの癖が好きなんで、これはどこまで言っても平行線なので。

それをよく分かった上で私は言いたい。

渋谷すばるは魂のボーカリストだと。

小さな体から振り絞る美声と広い声域と大きな声量、その声で歌い上げる魂の歌。

いわゆるアイドル歌唱とはかけ離れているけど、正直に言えば、グループで歌うのにとても向いている歌声とはいえないけど、渋谷すばるの歌はすごいし、もっと言えば、渋谷すばるの歌を届けるために作られたグループが関ジャニ∞だと思ってます。

関ジャニ∞とは渋谷すばるであり、渋谷すばる関ジャニ∞なんだと。思ってます。

 

歌の面だけではありません。

関ジャニ∞はお笑いグループだと言われますが、まあ実際お笑いに長けているし、バラエティやコントをやらせたら、アイドル業界の中では右に出る者はいないと思いますが、そもそもなんで関ジャニ∞がここまでお笑いに寄っていっているのかといえば、ひとえにすばるくんのせいだと思うのです。

あんな綺麗な顔をして、あんな歌うまくて、普通にしてれば完璧な美少年アイドルなのに、口を開けば下ネタばっかり。

予定調和が嫌いで、嘘が嫌いで、適当に話を流すこともできなくて、「今それ言う?」って思うようなツッコミを突然するし、とんでもないエピソードを話し始める。

周囲の大人が困るようなことを平気で言うすばるくんに、明らかに大人たちは手を焼いていましたが、隣の村上くんと横山くんはすばるが何か言うたびにケラケラ笑っていました。

特に村上くんは、すばるくんの言うことが一々ツボにはまるらしく、死ぬほど笑うのです。

村上くんが笑ってくれるのが嬉しくてすばるくんはさらにとんでもないことを言う。村上くんが笑う。

この繰り返しが彼らのジュニア時代の初期でした。

もともと無口だった横山くんとおっとり天然キャラだった村上くんだけでは、とてもお笑い方面へ舵を切ったりしなかったと思います。

大人がどんなに眉をひそめていようと、その場の空気をぶっ壊そうと、渋谷すばるは前に出てとんでもないことを言ったりやったりする。

それを「すばるスゲーや!」って笑ってくれる二人がいなかったら、あのまったくアイドルに向いていない渋谷すばるがアイドル活動を続けていたとは思えないし、渋谷すばるがそういう人間だったから、三馬鹿はお笑い方面へ舵を取ったのだと思います。

 

美声の美少年だった渋谷すばるは、大人の制御不能な厄介な問題児でもありました。

すばるの美意識の中では他のアイドルみたいにカッコつけたり無難な話をするのがどうしてもできなかった。

そのすばるを面白がってくれた二人、ほめてくれた二人、受け入れてくれた二人、支えてくれた二人がいたからすばるは仕事を続けられたし、すばるを活かすためにヨコヒナの二人はお笑い方面に強くなっていった。と。

すべては渋谷すばるありき。

であったと私は思います。

すばるくんのいいところは、自分の欠点をよくわかっていて、ヨコヒナの二人が、そして他のメンバーが、自分のことをどれだけ支えてくれてるか守ってくれてるかかばってくれてるかをよく分かっていて、それをちゃんと言葉や態度に出すところ。

もらった愛情以上の愛情を返そうとするところ。

すごく不器用だけど、とても正直で誠実なところ。

 

そして、そんな渋谷すばるを、メンバーが全員大好きで尊敬してるのが関ジャニ∞のすっげーいいところだと思います。

たまに思いますもん、メンバー全員、単にすばるのファンじゃん、って。

関ジャニ∞にリーダーはいないけど、関ジャニ∞の魂は渋谷すばる。これだけは決まってる。

渋谷すばるのカリスマ性に魅せられた人たちで出来ているグループが、関ジャニ∞だと思うのです。