いかにして関ジャニ∞沼にハマったか<9> ヤスと丸ちゃんの歌声の区別がつきにくい理由は
多少特殊な事情で ヤスの声に病みつきになった私は、ヤスの声を求めて関ジャニ∞の曲を聞き続ける日々がやってきました。
しかしこれがホント大変で。
今まで好きになったミュージシャンはたいていバンドかソロのボーカリストだったので、いつ何の曲をどこから聞いてもその人の声が聞こえてくるもので。
曲中で特定の声を探すなんてことをしたことがなかったのです。
テレビの音楽番組だと、関ジャニ∞の場合生歌なので映像なしでも聞き分けに苦労しないのですが、CDやDVD音源だと音程等修正されてる分声の区別がわかりにくいわけです。
ぶっちゃけ、村上君の声なんて生歌だと迷うわけがないぐらい他と異質なのに、CDやDVDだと(綺麗すぎて)たまに迷いますからね!
それでも真剣に聞き分けているうちに、パート表を見なくても、ある程度までは誰の声か推測できるようになりました。
まず、メインボーカルのすばる君と錦戸君の声がとても特徴的で癖があり、歌い方も曲によってそこまで大きく変化しないので、特定しやすい。
次は大倉君。たまに高い音程を歌ってる時は迷うけど、基本的に太くて低いよく響く甘い重低音で、一番低いパートを歌ってることが多いので、これも特定しやすい。
同じく太くて低めだけど、村上君のゴワゴワした質感のプロっぽくない歌い方も、当然わかりやすい。
横山君のちょっと鼻にかかったどことなく自信のなさそうな、ちょっと女性アイドルっぽいぐらいの儚げな歌い方もわかりやすい。
そうなんです。
関ジャニ∞メンバーの歌声って7人中5人まではそこそこわかりやすいほうだと思うんです。
しかし、私が求めてるのはヤスの声なわけで、ヤスの声にこれだけ心酔して絶賛しておきながら、私はしょっちゅう丸ちゃんと間違えてしまうという体たらく。
この聞き分けチャレンジをやっていた間、ヤスと丸ちゃんの声の聞き分けテスト結果はマジで5割ぐらいでした。
2分の1の確率で5割しか当たらないって、つまりまったく聞き分けられてないってことで。
ふだん話す声は、まあ似てないってことはないけど、そこまで間違うほどではないと思うんですよ。
ヤスはテンションが上がるととんでもなく高い声でキャッキャッ言ってるし、逆に、低い時は結構低い男っぽい落ち着いたトーン。通常のテンションでも、基本的にはキリッとした硬質の声だと思うんです。
一方、丸ちゃんは鼻にかかった甘くて優しい声で、女の子が多分一番好きな、いわゆるスイートボイスですよね。
全然違うとはいわないけど、結構遠い。
歌声も、面白いことに、ソロで歌ってる時はちっとも似てないんです。
ヤスは常時細かいビブラートで高音の伸びが綺麗でキリッとした鋭い感じの歌声、丸ちゃんはとにかく甘くて優しい、本人の名前ともかぶるけど丸みを帯びた柔らかい歌声。
そうなんです、ソロなら間違えようがないぐらいにハッキリ違うんです。
もっと言えば、ユニットでもヤスか丸ちゃんかどっちかしかいない時はそんなに似てないんです。
でも二人が揃ってると、真剣に聞いてもどっちかわからないぐらいに似ている。
最初はなんでなんだろうと思ってました。
でも今はわかります。
ヤスも丸ちゃんも歌に関してはとにかく器用で守備範囲が広くて人に合わせるのがうまくて、そして気ぃつかい。その上、お互い相手の声が大好きなんだと思います。一緒に歌ってるとお互いがお互いに寄せていっちゃうんです、たぶん。
ヤスは丸ちゃんっぽく歌うし、丸ちゃんはヤスっぽく歌ってしまう。
で、結果、ヤスと丸ちゃんの区別がつきにくくなってしまう。のではないかと。
逆に、ヤスと丸ちゃんだけのデュオ曲だと、二人で寄せてしまうとデュオの魅力が薄れるからか、寄せないで自分の個性を活かした歌い方をしている(ような気がする)ので、迷わないんですけどね。
まあ、もともとユニゾンが苦手といわれるぐらい個性的な歌声の集団なので、人と合わせるのが得意なヤスと丸ちゃんぐらいは、グループで歌う時はできるだけなじませるような歌い方にしている結果、二人が似てきちゃうってことなのかもしれません。
意識しているのか無意識なのかはわかりませんが、これがヤスと丸ちゃんの歌声の区別がつきにくい理由かと。
今でも新曲が出ると一回目はこの聞き分けチャレンジをしています。
さすがに最近は滅多に間違わなくなりました。
思い返すと、聞き分けチャレンジは結構楽しい遊びでした。
すっかり関ジャニ∞の曲を聞きまくったんで、もう新曲以外はこの遊びができなくなってしまったのがちょっと残念に思うぐらい。
なんだか遠回りな話になってしまいましたが、この聞き分けチャレンジのあまりの成績の悪さに私はあることに気づいたのです。
これだけ間違うんだから、要するに私、丸ちゃんの声もめちゃめちゃ好きなんじゃん! ってことを。
そして、私はこの大好きな二人の声が連続したり、重なり合うパートを異常に欲するようになってしまい、ヤスと丸ちゃんの歌声ばかり追いかけているうちに、自覚するようになるのです。
あー、私ってヤスと丸ちゃんのファンになっちゃったんだなあっていうことを。